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糖尿病患者様の増加・透析導入患者様の高齢化に伴い、合併症が増加しています。透析患者様の下肢末梢血管障害は、初期症状が乏しいので発見することが難しく、かなり進行するまで気付かないことが多いと言われています。当院では透析患者様の大切な足を守るため、フットケアを行っています。心のこもったかかわりを大切に、より良い信頼関係を築き、常に安全安心な医療サービスが提供できるよう、医療技術・看護技術の向上に努めています。
患者様に、より安心で安楽な透析を受けて頂けるように、正確な技術の提供、透析中の苦痛の緩和に心掛け、透析療法のみならず、合併症の予防に向けて諸検査を推奨しております。特に、フットケアに力を入れ、糖尿病や閉塞性動脈硬化症からの下肢潰瘍や下肢切断の予防に努めています。日常生活支援として、地域のケア施設やケアマネージャーと連携し、介護・福祉のサポートをお手伝いしています。
日々、スタッフ間のミーティングを重ね、患者様の意向や不安を汲み取り、患者様の尺度で「患者様やその御家族が、満足できる」を目標に看護の提供を心掛けています。
当院では24台の全自動透析装置を設置しています。全自動透析装置は、操作が簡便なため患者様に安全な透析を提供することが出来ます。この装置は超純粋透析液を用いるため、透析液水質基準も厳しい基準となっています。このガイドラインを遵守するため、透析機器安全管理委員会を設置し、透析液安全管理体制の確立や水質管理マニュアルの作成を行い、透析液清浄化に努めています。透析中の血圧低下が起こりにくく、循環動態の安定化、貧血の改善、栄養状態の改善等が効果として報告されています。技士部門では、水質管理、透析液作成など、安全安心な透析を患者様に提供出来るよう日々取り組んでいます。
技士部門では、安心安全な透析を患者様に提供できるよう、水質管理、透析液作成に取り組んでいます。また、医療サービスの質向上を目指し、専門知識・技術習得のため、各種勉強会に積極的に参加し、定期的に院内勉強会を開催しています。安全対策として各医療機器等のメンテナンス、定期点検の年間スケジュールを立て計画的に実施しています。
透析患者さんが運動療法を行うことは、心肺機能や栄養の状態、貧血、透析の効率を良くし、不安を和らげ、睡眠の質を改善するなどの効果があります。当クリニックでは、透析中に映像を見ながら、足首の運動やボール・ストレッチバンドによるストレッチ、エルゴメータ―(自転車こぎ)による運動を行っています。
看護師:7名
臨床工学技士:5名
看護助手:2名
内 慢性腎臓病療養指導看護師:3名
血液浄化関連専門臨床工学技士:1名
認定血液浄化関連臨床工学技士:1名
認定医療機器管理関連臨床工学技士:1名
透析技術認定士:8名
腎臓リハビリテーション指導士:1名
糖尿病重症化予防(フットケア)研修受講者:4名
令和6年5月現在
康成会では食事管理も治療の一環と考え、管理栄養士指導のもと業者より透析弁当を提供させていただいております。
(有料)
1食の目標栄養価
エネルギー | 550~650kcal |
タンパク質 | 20~22g |
カリウム | 750mg未満 |
リン | 300mg未満 |
塩分 | 2g以下 |